仙台市

(2012~)
 宮城野区と若林区の沿岸部は、七北田川と名取川結ぶ貞山運河の新堀があるところです。 新堀は、貞山運河では最後に築かれた水路で1870~1872年に造られ、その後1889年にかけて水路の幅を広げ新たに堀り直しされました。
 目的は、士族授産事業です。明治維新によって俸給(給料)の支給ができない旧武士層の為に、農業・漁業・商業の道につかせる事業でした。
 荒地開拓の排水路や、有堤運河を兼ねることを目的に掘られましたが、目的の有堤は、実現できなかったようで、小さな堤となりました。。
 東日本大震災以前の荒浜地区の新堀の両側には住居が密集し、西側に田園が広がり、防風林としてのクロマツも自然豊かで、漁業・農業が盛んでだったようです。シジミやアサリも新堀で採れたそうです。仙台市で唯一の海水浴場がある所です。人々も自然もピースフルな地域です。