むつ市

(撮影2014年~)
 むつ市は、本州最北端の下北半島の中心都市です。
1969年(昭和44年)6月原子力船「むつ」が東京湾に面した石川島播磨重工業から進水し、むつ市の大湊港が定係港とされました。1972年(昭和47年)原子炉に核燃料が装荷され、1974年(昭和49年)に出力上昇試験が本州東方太平洋で開始され8月28日に臨界に達しました。しかし直後の9月1日の試験航行中に放射能漏れが発生し、帰港を余儀なくされたのです。むつ市の漁業関係者が帰港を拒否し洋上漂白したのち、長崎県佐世保市への回航、修理が1987年(昭和53年)が決まり10月16日に到着しました。1980年~1982年にかけて改修工事が行われ、その8月に、原子力船「むつ」は、むつ市の大湊港へ戻り、1988年(昭和63年)新母港(関根浜港)に入港しました。1991年~1992年(平成3~4年)の約1年間の試験航海の後、1993年(平成5年)使用済核燃料が取り出され、1995年(平成7年)原子炉室が撤去されました。船体は、機関をディーゼルエンジンに換装して国立研究開発法人海洋研究開発機構の海洋地球研究船「みらい」として運行されています。
2000年(平成12年)原子炉等規制法の一部改正が施行され、使用済燃料が原子力発電所の敷地外でも貯蔵が可能となり、2005年(平成17年)青森県とむつ市は、東京電力株式会社、日本原燃株式会社の立地協力要請を受諾し、4者で「使用済燃料中間貯蔵施設に関する協定」を締結しました。中間貯蔵施設の事業主体となる「リサイクル燃料貯蔵株式会社がむつ市に設立され、2010年(平成22年)建設工事が開始されました。
 「舟と港のある風景」著者:森本考の中に、浜関根(現:関根浜)で聞いたおじいさんの話が出てきます。明治22年生まれのおじいさんが、6歳の時、八戸の農家の四男坊であった父とともに、番屋しかない浜関根にやってきて、この地に根をおろし、ふるさととするまでの話です。著者は新天地を求めて移り住んできたのを知って驚く。と書いています。浜関根に残る茅葺の浜納屋(昭和51年8月)の写真が載っていて、ふるさと「浜関根」の生活が映しだされていました。

2014年5月5日 関根北関根
2014年5月5日 関根北関根